大将からひとこと

第三十六回:普通の事を普通に

一世風靡(いっせいふうび)

「ある時代で大いに流行ること「風靡(ふうび)」は草や木が風でなびくこと、草木が風で同じ方向になびくことをその時代のたくさんの人がなびくことにたとえた言葉」

 

流行は時代が過ぎれば忘れさられます。

 

私が商売を始めて一番こだわった事が「流行をおわない」「一世風靡にしたくない」でした。

普通の仕事をなにげなくさりげなく追及したい昔ながらの古典的な仕事を29年過ぎた今も続けています。

 

お客様に良く「普通の日本料理ですね」とお言葉をいただきます。

創作とか洋風の感じの料理もちょこちょこと提供致しますがお客様のおふくろの味には勝てません!!(愛情たっぷりの心の込もった母の味)

 

普通の料理を確実に美味しく、きれいに盛り付け後世に承継できるか!?

その一念です。おふくろの作った雑煮・煮物・茶碗蒸し皆さん覚えていますよね?

それが日本料理の基本です。

 

玄関を上がって履き物をそろえる。

あいさつをする。

食事の前後は手を合わせ感謝の気持ちで頂く。

身だしなみはきっちりする。などなど。

 

次第仕送り

「親から受けた恩は親に恩返しするのではなく、それをそのまま子に返すこと」

 

それらのことを普通のように普通に行いたいと思う今日この頃です…  つづく

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