大将からひとこと
10歳の春、父と二人種子島を後にし、船旅で神戸港へ。
私はどこに行くのかもわからず、父の背中の後をついていくだけでした。
2~3日で神戸に着き、青空に緑の山々と赤いポートタワーが記憶に残っています。
それから列車に乗りついたのは伊丹でした。
まず、びっくりしたのは飛行機の騒音のうるさいこと、
そして川は、色が赤かったり青かったり、その上にぷかぷかと泡が浮いている。
生き物なんて存在しません。
異臭で近人にもよれないその中、家族のいるアパートへぽつぽつと歩いて向かいました。
そこは、田舎の家とは違い小さな一部屋でした。
父母・祖母・兄弟の6人の生活の始まりでした。
トイレは共同、お風呂は父の勤務先のものを借りて入っていました。
貧乏でも、一生の中でいちばん家族の愛や幸せを感じられた生活でした。
小学5年生の私は転校生として学校へ。
体は小さくおかっぱ頭の気の弱い私は名前を言うのが精一杯。
方言の違いでほとんど言葉が通じず、
発音が周りから聞くとよほどおもしろいのか、授業の合間に同級生が私を囲み
「なにか言え」「話をしろ」と、人気の的でした。(?)
これから暗い小学生時代の始まりでした
・・・つづく
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