大将からひとこと

第十七回:料理2

料理はやはり素材が一番です。

特に日本料理には命と同様に大切な事です。
魚・野菜などを見た時の良し悪しの目利きが
大切です。

私も35年近くこの仕事をして、
見た瞬間に良し悪しがわかるようになりましたが、
若い頃は皆様と一緒で分かりませんでした。
やはり経験と勘です。

商売したての頃は、
魚屋でいい格好をして買ってきて、
店でさばいて夜になったらしまっていて
使い物にならない、ということが
ちょこちょこありました。

八百屋で買った大根などは
中にすが入っていたりと、
失敗の連続でした。

素直に魚屋のプロに聞いていれば、
もっと早く目利きができていたと
今では反省していますが、
その時はまだまだ若僧で
「人様の話など聞く耳持たず」でした。

そんな時、両親が私たち兄弟を育てるのに田舎で
米・さつまいも・さとうきびなどを
いろいろな農作物をつくり、管理収穫・出荷まで
夜なべをしている姿を想い出し、
まだまだ修行が足りない、考えが甘いと反省の連続で、
一粒の米も残しては(捨てては)努力の毎日ですが、
最近の若い子たちは、陰で捨てたり、
隠したりと材料を粗末にあつかっており、
最近の悩みの種です。

魚や鳥・牛などの命をいただいて、
私達人間の命があります。

それが食べられるまでの処理や物流をしている方々に
感謝の心を忘れず、
食事の前には「いただきます」を言い、
食事の終わりには「ごちそうさまです」
と言う原点に返り、
今年も頑張ってまいります。

そして皆様と共に、食について考え、語り合い、
進化させて参りたいと本年は考えておりますので、
なお一層のご指導の程を宜しくお願いいたします。


・・・つづく

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2014/08/01