大将からひとこと

新聞配達

中学3年生夏の大会も終わり、部活も引退しました。

進学も深く考えていない頃、勉強に集中する事もなくアルバイトでもしてみようと、9月頃から早朝の新聞配達を始めました。

早朝まっくらな4時頃に起床して、5時前に近所の販売店に行き、週3~4日7時頃までの新聞配達の仕事です。

 

誰にでも簡単な仕事かもと!!

何日か先輩のおじさんと一緒にコースを教えて頂き、お名前と場所を覚える。

今おもえば地図は無かったですね!

 

40~50件のお家・アパートの一部屋・会社の新聞受け。

なれた先輩から1時間に100件は配りますが、2時間で50件がやっとでした。

暗闇の中、心はあせりながら(不安いっぱい)自転車をこぎ、坂道ののぼりおり、まがりくねった道、階段の昇り降り。

お金を頂く事の大変さをつくづく感じました。

 

誤配、配達されてないお家から苦情の電話が何度か!?あり、翌日におしかりの言葉が!!

初めてのアルバイト。これぐらいの仕事と甘くみてました。反省の日々です。

 

あれこれと月末にはお給料が頂ける。

その当時で1万円位でしたかね!?(はっきりとは覚えていませんがそれ位と)

お金のありがたみを本当に感じましたね!!

私達(兄弟)を両親も朝早くから夜遅くまで働いて、子供達にご飯を食べさせていただいたこと、反抗期のちょっとはありがたみを感じました。

 

家族、先生、廻りの方々のすすめもあり進学を決め、近くの公立高校と大阪にある私立の建設・土木学課のある受験致しました。

勉強するなら設計・建築と心に決めていました。(おじさん、廻りの方々が同上の仕事をしていた環境でしたから)

 

が、あぜんとする出来事が!!

 

大阪の学校へ1人で受験に向かうと、私鉄の電車の公共の中、学生達の服装、態度、我が物顔でタバコに飲酒!?

学校に着くと窓はない、トイレのドアも無い。あるのは机と椅子と黒板位!?

私達の時代中学・高校と荒れ果てた時代がまさに目の前に!!

テストもそこそこに愕然と帰路へ。2度と来ることない地と!!

 

気の弱い私でも翌日には先生・両親に伝えました。

なんと今の環境はすばらしいかと!!運良く近所の公立高校にも合格しました。

バイトも半年間お世話になり、すがすがしく高校生活のスタートです。

又この体験が今後の私を見つめ直す数年先の事でした。

 

つづく

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