大将からひとこと

第五回:継続は力なり

50~60名の新人部員の中から1日すぎれば1人減り、
2人減り、上手い子も下手な子も関係なく辞めていき、
1年後には半数あまり、3年の夏の頃は10名ぐらいしか
残っていませんでした。

最後迄やり通す事はやはり今の時代も昔の時代も
なかなかいないようです。

体力のない私も何度かは辞めようと思いましたが、
辛抱なくして明日はない、
私のような体も小さく運動能力もなく
都会の子供達のように洗練もされてなく
不器用な私の取柄は根性だけでした。

耐える力はこの時ぐらいから活かされてきたと思います。

どんな優秀な子でも運動能力の高い子でもなぜか挫折し
辞めていく子達が多かったようです。

レギュラーにはなれませんでしたが
最後迄やりとげた充実感は心の底に今も残っています。

生活の貧えもあいかわらず継続しており、
制服は一着で学校から帰ったら洗濯して干し、
次の日着て学校に行く。

野球道具は先輩のおさがりを頂き手入れして3年間使い切りました。

両親もあいかわらず朝早くから夜遅く迄働きつづけ、
上の兄弟の仕送りでなんとか家族の生活が成り立っていました。

私は卒業と共に働きに行くつもりでしたが、
両親や兄弟、学校の先生のすすめで、
高校ぐらい卒業していなかったら後々後悔するんでは、
とやむなく進学することに。

学校の成績はボチボチでしたが
地元の進学校に入学が決まり学業と部活にと夢と希望に満ちてましたが、
月日が過ぎるごとにレベルの高さに勉強がついていけず、
特に理数系に弱く俗に言う文系の方でしたね(笑)

部活の顧問の先生に卒業はさせてあげるから他の生徒に迷惑をかけるな、
と言われそれだけは忠実に守り、楽しい学生生活が…


・・・つづく

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