大将からひとこと

第二十一回:夢と目標

この道に入ったのは24歳の時、
五年サラリーマン生活をしていまして
遅まきながら料理界へ。

始めての店は料理人は親方とお兄さんと
私(新人)の3名で家庭的なお店でした。
時代もよく、バブルの時代です。
お店も忙しく、土・日には出前も多く、
出前もし、料理も作り、接客もし、
お客様と一緒にお酒も飲み、
帰りにはお客様を送って帰ったり。
(この時代は少々の飲酒はOKの時でした。
 法的には無理ですが!!)

毎日が飲酒運転で帰っていましたが、
何度かは飲酒運転で警察に捕まりましたが、
罰金と運転停止の経験もしましたが、
もともと酒好きの性質はなおりません(笑)

その店の親方の言葉で商売して5年頑張れば
家が建つと言われ、その親方も大久保町高丘の
その当時新興住宅に80坪程の家を持たれてました。
意外と素直な私は商売で本当に良く儲かるのや~と、
信じていました。

その親方の商売も俗にいう「どんぶり勘定」で、
こんな経営でと、思っていましたが、
時代が良かったんですね!
昼から21時~22時まで酒を飲んで接待している
お客さんや外車販売の方や豪快に飲食される方が
多かったイメージが残っています。

その新人の時代から目標として店を持つ30歳には。
と決め、料理の勉強をと3年で退店し次の店へと。

この度は本格的な日本料理店で
基本を学ぼうと入店し、
料理人7~8名、宴会場もあるお店でした。
中学卒業の坊さんから、50代の料理長と、
この店も忙しく焼場から揚場へ、
そして煮方・板場とほとんどの仕事を
2年ぐらいでさせて頂き、
旬と地元の素材の料理を学ばして頂き、
独立するなら有名店をと、知り合いを通じて
明石のすし店で料理をまかせて頂き、
時間があるときはカウンターで
寿司とお客様の接待を学ばせて頂きました。

この店は明石の有名店だけあり、
大阪・神戸方面から有名人などがよく
来店し忙しく、また色々な勉強をさせて頂き
今の店の基本的な考え方が
学べたお店でもありました。

また、経営的にも多店舗、転開や、
有名ゴルフ場へのパーティーなど
経営もいろいろ勉強しました。

その頃、29歳の6月に前にも
書かせて頂きましたが、
父がガンで他界し、これを期に自分の店を。
と、夢である平成2年11月2日にしげ真を
開店することが出来ました。

夢と目標を決め、行動する
そして周りの方々が後押しをしてくださり、
今28年目を迎えております。

時代は変わり、のれんをかけていれば
お客様のこられる時代も終わり、
お客様と共に店を作りあげる時代。

いろいろな方々にご支援頂き夢と
目標を達成出来ます。
若い方々に信実の継承をと考えています。

 

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